JAPAN WRITING INSTRUMENTS MANUFACTURERS ASSOCIATION

粘土芯から樹脂芯へ
   鉛筆の歴史としては、1564年にイギリスのポロデールで良質の黒鉛の塊が発見され、これに手が汚れないよう糸を巻いて使用したのが始まりとされています。
   1795年に、フランスのコンテは、黒鉛の粉末を粘土と混合し、高温で焼き固めて芯を作る方法を開発し、さらに1804年に、その混合比率を変えることで濃度を調整する方法を開発し鉛筆芯(粘土芯)の基本的製法の基礎が確立されました。
   初期のシャープペンシルは、この粘土芯を用いていましたが、芯の品質上の強度から1.5㎜や1㎜という太さが必要で、現在の0.5㎜のような細い芯は強度が低く実用的ではありませんでした。
   戦後、大日本文具㈱(現ぺんてる㈱)により、ノック式シャープとさらに細いシャープ用の芯を開発すべく研究が行われた結果、従来の粘土の代わりに合成樹脂を用いて黒鉛粉末を焼き固めた画期的な芯(樹脂芯)の製法が発明されました。
   1960年に世界で初めての0.9㎜のポリマー芯として発売され、1962年には0.5㎜、0.7㎜さらに1968年には0.3㎜の極細芯が発売されました。
   その当時より年々、素材面、工程面より改良を重ねた結果0.5㎜HBでは曲げ強度が格段に高くなっています。

初期のシャープ芯(粘土芯)と現在のシャープ芯(樹脂芯)の違い



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