JAPAN WRITING INSTRUMENTS MANUFACTURERS ASSOCIATION
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EWIMA(欧州筆記具工業会)技術委員会出席報告

日本筆記具工業会
2014.10.7

EWIMA(欧州筆記具工業会)技術委員会出席報告
一般用シャープペンシル ISO提案
2014.10. 7 ドイツ・ミュンヘンにて
報告:塩井恵子(国際標準提案事業委員長)
   平成26年10月7日に開催されたEWIMA技術小委員会に三菱鉛筆の小野様と共に出席致しましたので、その時の会議の様子をご報告いたします。
   この会議への出席の目的は、ISO活動の現在の状況を報告することと、日本からの新ISO規格/シャープペンシル一般用の制定活動を始めるかどうかの国際投票が始まっていたので、ぜひ賛成を投票し、その活動に専門家を登録するようお願いをすることでした。
   まず、ISO活動の現在の状況について塩井から報告いたしました。今年は5年ごとの見直し時期にあたるISO規格が多く、その投票はすでに今年度前半に終わっていました。ボールペン関連が7件(ゲル、水性、油性の一般用と公文書用、及び水性油性の用語の定義)とドラフトインク関連が2件あったのですが、ボールペンの公文書用及びドラフトインクに関しては各国とも確認または棄権で、確認と決まりました。
   一般用と用語の定義については、日本、スウェーデン、一部中国が改正を投じたため、平成27年5月に東京で開かれるISO会議で改正案を提示し検討します。日本とスウェーデンは、主として、筆記試験機と筆記試験紙に関するものです。日本は、試験紙を統一するか規格を緩くするかしたいと思っています。
   次に、小野様からシャープペンシル一般用の規格制定について、現行の製図用シャープペンシル規格と何が異なるのか説明し、制定の必要性を訴えました。またEWIMA技術委員会に出席している人たちの専門家としての登録を呼びかけました。三菱鉛筆の小野様は、ボールペン部会とシャープペンシル部会の両方で部会長であるため、ISOでも両方でプロジェクトリーダーを務めることとなります。投票に関しては皆様のご協力のおかげで無事、通過いたしました。今後ともご協力をお願いします。
   EWIMAの技術委員会の内容は、EN71-3:2013に関するものが大半で、実際に測定してみると結果に再現性がないこと、しかも規格値はさらに厳しく改正を検討されていることが問題とされ、各社の意見をまとめEU委員会に提出する準備を整えていました。REACHの附属書XVIIについても、ニッケルや鉛の放出が問題とされ、筆記具(チップを除く)まで対象となりそうです。筆記具の使用を長期的接触と見るのはおかしいと実際に使用試験まで行って、これもEU委員会に工業会としての意見書を出す予定です。防腐剤についても現行より厳しい制限に玩具規格を改訂する方向であり、厳しい状況が続きます。
以上

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