JAPAN WRITING INSTRUMENTS MANUFACTURERS ASSOCIATION
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EWIMA(欧州筆記具工業会)技術委員会 出張報告

日本筆記具工業会
2013.10.1

EWIMA(欧州筆記具工業会)技術委員会 出張報告
2013.10.1 ドイツ・ミュンヘンにて
報告:塩井恵子(国際標準提案事業委員長)
   10月1日にミュンヘンで行われた欧州筆記具工業会(EWIMA)技術委員会に出席しましたので、以下の通りご報告いたします。
メイントピックス-「新共同体特許」
欧州特許局での公用語を英仏独の3つとすることに決定。2014年1月から施行。
欧州の玩具安全性
鉛および六価クロムに関する最近の活動、ビスフェノールAやリン酸系難燃剤等のその他の物質の規制、欧州規格EN 71-シリーズ、玩具消しゴムのカテゴリー、EN 71-3の分析値の再現性の乏しさなどがテーマとして出てきました。
製品安全性
事務局からの報告。消費者用製品中の鉛の制限強化のスウェーデン提案に対し、筆記具の免除を申請中。
筆記具のクリップ等からのニッケル放出をキプロスがREACH違反として摘発したものの他のEU加盟国の追随なし。
筆記具用のMSDS/SDS
REACHの第31条でSDS(安全性データシート)が規定され、物質又は混合物で危険性があるものに要求されています。ところが顧客から一般筆記具にもMSDSを要求されることが多く、提出しているメーカーが多いのが実態です。しかしMSDSの内容は大量に工場で扱う作業者向けであるのに、そのまま「高度に可燃性、皮膚との接触を避けること、保護衣服を着用のこと」などの警告を、製品情報として一般消費者に提供している例があることが報告されました。消費者に不要な不安と混乱を引き起こしているとして対応を協議しましたが、結論は次回に持ち越しました。
ISO活動概要(ISO/TC 10/WG 18)
塩井より5月に中国杭州で開かれたISO/TC10/WG18の報告を行いました。
イギリスの提案の安全キャップは活動を完了、次は日本から一般用シャープペンシル規格のNWIP(新規ISO活動提案)を提出する予定です。シャープ部会の小野部会長がISO杭州会議でプレゼンしたものを、そのまま使わせていただき提案の背景や意図を説明しました。
出席者からはいつNWIPを出す予定かと質問があり、JIS改正を今年中にほぼ完了させ、来年度に提出する予定と答えました。
以上
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